ドラマ『ショムニ』の原作者の漫画だとは
知らずに、読んだのが『ちひろさん』
(画像は、お借りしてるので
著作権等、お問い合わせは、秋田書店まで)
元風俗嬢、ちひろ。海辺の小さなお弁当屋で働く彼女の元には
いろいろな悩みを抱えた客がやってくる。
恋愛、仕事、家族、自分自身…ちひろが導く答えは?
多くの人を救った傑作、新作で復活!!
yahoo ブックストアから引用
作者の安田弘之氏が、男なのに
ここまで女性の心理を描けるのかと
引き込まれて、一気に7冊読んだ。
前作の『ちひろ』は、風俗嬢の描写が
結構多いので、苦手な人も
いるかもしれないけども
内容としては、エロいでは
片付けられない。
元同僚達に再会した時に、今の仕事を聞かれ
風俗で働いてると、言った時の元同僚達の反応。
『ちひろ』に対して、かわいそうって目で見つつ
優越感を感じる、元同僚達。
あるある。
私自身も、意気揚々と転職したものの
その新天地も結局、退職となり
たまたま元同僚に会ったら
まあ9割は、そんな顔をされる。
「あなた強いからぁ大丈夫だよぉ。
私達には、転職無理ぃ。」
って、笑って彼女達は、励ましてるフリをする。
でも、その表情からは、優越感が
ひしひし伝わってきて
あ、今、私は、バカにされてるんだって。
目がね、慰めてないの。
そして、何かに夢中になったものの
すぐ心のブレーカーが落ちて
冷めてしまう『ちひろ』は
ペットを飼う自信がないと。
そうやっぱり、あるあるだ。
昨日、観葉植物の鉢を床に
ひっくり返してしまい
水やったり、日に当てたりって
甲斐甲斐しく世話してたのが
だるい・・・となる。
多分、枯れるのも時間の問題で
『ちひろ』と良い勝負だ。
さて、紹介しているのは続編となる『ちひろさん』
”さん”がついて、どうなったのかというと
10年経ったその後の話で
彼女は、もう風俗を辞め
お弁当屋さんで、働いている。
風俗嬢の描写はないので
誰でもすんなり読めると思う。
不調な時に、やたら励ましとか
大丈夫かとか聞かれても
心が、浮上するまで、そっとしておいて欲しいとか。
『ちひろさん』の後輩の頑張りは
世間では、当たり前だし
私も過去、同じようなことをやってたけど
今はもう『ちひろさん』と同じ気持ちなのだ。
もう走るのやめたら?って
7冊読んで、あるあるばっかりだった。
こうもあるあるが、あり過ぎて
驚きばっかりであった。
でも、おひとりさまで、わき目も振らずに
必死で走ってきた人には
共感出来ることが、多いのではないだろうか?
残念ながら、私は、『ちひろさん』ほど
まだ根性は座ってない。
私は、風俗嬢で働いてたわけではないけども
転職回数が多く、セクハラや
パワハラを受けやすい体質は
何か相手に、優越感を持たれやすいのか
腫れ物に触るような、異質なもの扱いをされる。
でも、異質なものだからなのか
肩書きや見た目や常識に
振り回されずに、自分の軸で
人を見てるので、ふーんなるほどねと
冷めたところも多い。
『ちひろさん』はオープンで、程よくお節介。
だから、人を惹きつけるのも頷ける。
実際に存在したら、好きになって
毎日、お弁当屋に通いそうだ。
もうおとななんだから、漫画なんて
と思ってるアナタ。
これは、王子や夢物語ではない。
試し読みもできるので
一度見ても損はないと思う。