一人で生きてます

自我を抑え、空気読むばかりの働き女子は『凪のお暇』を読んでみよ。

 絵が好きじゃないので
敬遠していたが、お試しだしと
読んでみたら、絵よりも内容がビンゴで
これは、今の私に似たような状態には
外せないかもと。

『凪のお暇』という漫画である。

主人公の凪は、見た目コンサバ系。
(民放のキャスター女子のファッションね。)

呪文のように、他者とのやりとりは
『空気読んでこ』

空気を読みまくって
言いたい事は言えない。
なので、職場では雑用を押し付けられ
やり切れない思いをふつふつと
持ち続けてはいた。
趣味は、節約。

ある日、同僚から雑用を
押し付けられ、断れず残業。
その同僚が、置き忘れたスマホの
これまた間の悪いことに
開きっぱなしのLINEを見てしまい
自分が、都合よく使われてるのに
あぁは、なりたくないと言われて
いることを知る。

そして、またまた最悪な事に
同じ会社で、唯一の拠り所、他部署の彼氏が
節約している凪を、小馬鹿にし
節約女子は、けち臭くて生理的に無理で
あっちが良いからと
完全に都合良い女としか
見てない会話を聞いてしまい
その場で、過呼吸で倒れてしまう。

『空気は読むものじゃなくて。
吸って吐くものだ。』

で、仕事も人間関係も、家も物も
ぜーんぶ断捨離して、引っ越し
新しい生活をスタートさせる。

ここから、無職の凪の新しい人生が
始まり、物語が展開していくのだが
2話から、クーラーも扇風機もない部屋で
汗だくで、干からびる…。と
いきなりの危機。

まぁこのクソ暑い時代に
クーラーも扇風機もないなんて
熱中症で死ぬかもよと、心配であるが
そこは、節約術で切り抜けるようだ。

退職、スマホ解約
人間関係(彼氏も)
引っ越しまでの断捨離は
ウンウンと思うんだけど
退職後に、元同僚に引越し後の住所
教えるか?と、首を傾げちゃったわ。
彼氏が来るじゃん…。

引き継ぎでいるからと
言われても、私は、教えない。
退職前に、引き継ぎマニュアルは
キチンと作るけど
ましてや、都合よく扱われていたのに
退職した後の面倒なんて知らん。
なので、住所まで教えるなんて
あり得ない…凪甘い!。

で、元彼氏が、図々しくやってきて
部屋に、あげちゃってるし
凪、断れよ!と読みながら
イライラしてしまった。
(完全に凪の友達気分)

都合よく扱ってた元同僚の1人が
凪の仕事を引き継いで
ああはなりたくないと言ったものの
居なくなって分かる、凪の有難さ。
彼氏も然り。
けち臭い女とか散々、小馬鹿にしても
すごく好きだったと。

絵は、これでイケメン?
凪があまりにも、人目ばっかり気にし過ぎ!と
思うんだけども、話が進むにつれて
自分を変えようと頑張って
時々襲う不安に、もがきながらも
前へ進もうとする凪が
自分にも重なる部分もあって
応援したくなるのだった。

凪は、28で、私…。
日本は、一度レールから外れると
世間からドロップアウトしやすい。
根性を入れないと、別のレールに
乗ることも至難の技。
と言っても、凪はまだ28で
十分巻き返しはいけるけど
私の歳ともなると、まぁまず何やってんだ?だ。

でもね、自分に我慢をさせ
放置し過ぎていると
幾つになっても、自分の感情とか感覚を
取り戻すのに、大変なワケだ。

結婚してるから、大丈夫とか
思ってたらダメだよ。
実は、全然、気付いてなくて
はたと気付いたら、離婚。
私どうしよう!!!となる可能性も
あるんだからね。

漫画や小説、ドラマに求めるものは
夢か、共感か。
節約が、けち臭くて生理的にダメな人や
セレブ志願者や
もう夢はありまくって、次々と
計画があって、あぁ時間が足りないわ!と
めちゃめちゃ充実してる人には
面白くは感じないと思う。

自分らしく生きたいのに
周囲に合わせ過ぎて生きる時間が
長過ぎて、もうわけが分からない。
そんな働き女子や、今、ドロップアウト
しちゃった女子にこそ
一読あれ!な内容である。

嫌なものは、嫌と言うし
自分が自分の味方であれば
あとは、もうどっちでも良いよと
そんな感じなので
凪の恋愛や、相手にいつも下手に出てしまう
ところは別として。
ニートの私は、もう2話目から
共感しまくりだったわ。

興味を持てば、検索して読んで損なし。