私?アナタ?誰のため?

読む前に、自力で悟ったカーネギー、道は開ける文庫本

 新年度だからか、ビジネス書コーナーは
新成人に対してに、様変わりしている。
そして、必ずと言っていいほど
D.カーネギーの本がある。

良書と呼ばれる
人間関係を書いた『人を動かす』と
悩み事を克服する『道は開ける』である。

ハードカバーで重い、場所取るしと
ただその理由で、敬遠していたが
文庫本を今更ながら見つけたので
買ってみた。

高校生の頃には
まだベストセラーとしては
世に、出回ってなかったかもしれない。
でも、これは、高校生の時に
読みたかった…。

『道は開ける』をまず読んだ。

 

 

大抵の人は、ほぼ、認識はしている話である。
でも、知っているだけで終わりなのである。
実行してる人は、そう多くない。

私も、認識はしているが実行していない一人だ。

目新しくて、なるほど〜って
いうのではなく、知ってるけど
やってないなぁ…だからダメなのか…
と、いうものである。

現時点の自分を把握することや
事実だけの把握、感情は置いておくなど
知っているけども
この行動が、出来る時と、出来ない時がある。

出来た時は、物事は上手くいくし
思ってたより、簡単だったと
いうことも多々あるが
解っているのに、出来ないと
いうこともある。

だから、悩まされるというのは
いつの時代も、厄介なものなのだ。

 

セルフイメージこそ、自分を作る
と気付いた外科医のモルツ博士も
科学はどんどん発達し
人間の生活は、より発展するが
心の暗闇は、何百年も前と
なんら変わりはないと。

 

『道は開ける』は結構分厚い。
PART1〜7まであるので
読むのは、まどろっこしい
かもしれないが
PART1の2で、もうその読者の心を
ズバリ書いておられる。

 

皆さんは、悩みを解決するための手っ取り早くて
しかも確実な効果を得る秘訣を知りたいあまり
本書をもっと先まで読むのはもどかしいと
お思いではないだろうか?
(PART1 2.悩みを解決するための魔術的公式より)

そう、答えを早く知りたいのである。
でも、1+1=2ばかりが
知りたいものでもない。
2という明確な答えが、ない場合の方が
多いから、解ってるけども
出来ないのである。

PART1と2をいかに意識して
実行するかで、悩みは解決するのだろう。
そして、PART1の1.今日、1日の区切りで生きよ
を徹底して、実行することこそが
悩み解決の全てではないかと。
私は思う。

でも、実行出来ないんだよね。
今日に意識が、向かなくて
未来を夢見ることも、不安になることも
過去を悔やむことも
ない代わりに、空想にふけ
過去でも、未来でも、今でもない
別世界にすっ飛んだり
何も考えない虚の時が多い。

今、この時、この瞬間だけを
感じて出来ることをする。
行動に時間を費やすこと。

これに尽きるんだろうなと。
解っていても、出来ないから
悩みをずーっと持ち続ける。

 

PART3、4は、知ってたら
心が、軽くなることが、書かれている。
仕返しは高くつく
恩知らずを気にしない方法
などは、学校・社会での生活で
たくさんの理不尽な目に遭い
悩まされ続け、もういいやと30歳過ぎた頃に
悟ったことばかりである。

肌を荒らせ、健康を害してまで
実地で学ばなくても、もうここに
学びが、記してあるのだ。

1日で、読み終わるボリュームのこの本は
読み進めると、納得ばかりで
数年も続いた過去のあの苦悩の日々は
何だったのだ!

数年かかって悟ったことが
たった1日で、しかも
本を読めば、終わっていたではないかと。

なので、もう知ってるだけではダメだ。
実行する人に入らねばと
反省をするのであった。