仕事云々

おとな女子だから「もしドラ」を読まなくても、ドラッガーに学ぶことはある。

一世を風靡した「もしドラ」
イラストが嫌で、読まなかった。

と言う人は、私だけではないはず?

で、仕事内容、男女問わず
私が、ドラッガーであれば
どれを読む?と聞かれて、勧めるのは

 

(画像は拝借しているので
お問い合わせは、ダイヤモンド社へ)

『プロフェッショナルの条件
ーいかに成果をあげ、成長するかー』
P.F.ドラッガー著(上田淳生翻訳)

初めて手にしたのは、10年前、私が
キャリアチェンジした年だ。

経営学を学ぶと、必ず『ドラッガー』という
名前を聞くことになる。

神様と崇められる彼の本は
読んでおくべきだろうと
何冊かは買って読んだが
日本人向けに書いたことによる親近感と
一番、リアリティを感じたのが
このプロフェッショナルの条件だ。

 

産業革命から始まって、歴史を振り返ると
肉体労働から、知識労働に変わり
労働平均、労働寿命が、延びて来たのにも関わらず
雇用主である組織、つまり会社の平均寿命が短くなっている。

この先の企業がどんな形態か判らない。

知識労働者は、生産手段を有し、それは携行品であり
組織より長生きする。

知識労働者の帰属先は、自らの専門領域にならざるを得ない。

第二の人生のために、新しいキャリア
新しいアイデンティティー
新しい環境の用意を、しておかなければならない。

(はじめにより、一部文章を変えて抜粋)

 

自分が、今、そうであると感じている事が
そのまま「はじめに」に、記されていたからだ。

 

そうだ、専門性があれば
仕事に困ることもなく雇われだろうが
フリーだろうが、生きられる。

それで、第二の新しいキャリア等は
10年かけて築いたが、もろく
あっさり壊れるものであった。
当時、思い描いた専門性は
今の私には、もう何の役に立たない。

もっとその専門性を強固にして
行けばいいのかもしれないが
AIの台頭で、いずれ取って代わると
解っているなら、そこまで頑張る気も
ないのである。

 

第二の新しいキャリアも
アイデンティティーも新しい環境も
もう終わったのだ。

 

そして、また、0から用意する羽目になった。

つまり、今の私は、第三が必要で
更に、まだ人生80年であれば、第四、五…と
今後、必要になるのかもしれない。

そんな目まぐるしい世の中なのだ。

だから、覚悟が要る。

この本は、以下の5部
世界情勢
働く意味
自己マネジメント
意思決定
自己実現

で、構成されている。

 

その中でも、自己マネジメントと自己実現は
何度も読み返しを勧める。

ドラッガーのアドバイスが
ここに詰まっている。

社会人としての成功を約束するという
話ではない。
アドバイスに従っていれば
覚悟は、そこそこ出来上がるだろうし
そんな酷いことには、ならないだろう
というくらいの話だ。

そして、いつ読んでも、新鮮なのだ。
その時の感じ方が違うから。

そして、私も、また読み返す必要性が
出て来ている。

これから、読み返そうと思う。