一人で生きてます

『フィンランド語は猫の言葉』から、異国語をものにするヒントを感じてみよう。

 ニートの掃除は、8時から。
ラジオを聴きながら、用事をするので
聞き逃しが多い。

※眠れない夜は、受信料を課せられる
放送局のラジオ深夜便が
オススメである。
私も、眠れないんだけども
徹夜勤務のアナウンサーさんも寝てない。
仲間!と思えるので(笑)

ラジオの前に、座って優雅に聞く
訳ではないので
本の紹介があっても
所々、聞こえる単語を覚えておいて
後で、何の本かを調べたりする。

ニーンニーン
フィンランド
猫の言葉

が、気になって
読書欲が湧いた。
本は、検索で判ったので、お買い上げ。

 

いや、電子書籍は、本当にいい。
断捨離継続中の身としては
場所を取らないのが
とっても、大きい。
デメリットは、意外と買っている事に
気付かず、本の数を見て
ギャッとなることと
目が痛い時は、紙が恋しくなる。

で、買って読んだのがコチラ。

 

 

(画像はお借りしております。)

2019年4月に、文庫本として再版されたのか
同じKindleでも、値段が違っている。

上記が、講談社で、540円。
下記が、角川で、734円。
内容は、多分、同じだと思うけども
私が買った時は、上記の540円の方しか
なかったので、そっちを読んでの
とっても、大まかな感想。

 

サクッと言えば、稲垣美晴女史の
フィンランド留学体験記。

この方が、留学した頃は、1970年代。
まだまだ留学は、珍しい時代。
女子の就職も、まだまだ厳しく
腰掛け扱いで、専業主婦が
女子の正しいゴールだった。

フィンランドに留学し、帰国しても
職がないから、やめたほうがいいと
言われる時代に、芸大卒業後に
留学したのである。

年齢を考えると、留学より嫁に行けと
言われる時代にである。

もうこの時点で
リスキーで、チャレンジャーなのである。

普通の人ならば
まず、しないだろう。

その約20年後の留学が
浸透してきたものの
就職氷河期で、美大進学すら
却下だった私の両親ならば
フィンランドに留学?
人生棒に振るつもり?!と激怒して
大反対で、終わっただろうし
私も、それを言い負かす気力も
なかった。
と、言い切れる。

稲垣氏を取り巻く環境も
大きかっただろうし
稲垣氏の実行力も
大きかったと
個人的に思う。

こういうバックグラウンドを踏まえた上で
読むので、非常にやる気にさせられると
同時に、体力がない時に読むと
非常に疲れる。

フィンランドって、大抵の方は
かもめ食堂か、ムーミンかを想像して
終わりであろう。

他、何があるか?
マリメッコ

サウナ
北欧三国、一纏めになって
ノーベル賞とか
もう怪しくなってくる。

でも、場所は、どこでも良いのだ。
この稲垣氏だからこそなのだ。

本の舞台は、フィンランド。
病院に行った時の話
サウナの話
音声学など内容は
勉学熱心な人の語学解説ありの
よもやま話である。
なぜ、お題のフィンランド語は猫の言葉に
なったのかも、読めば判る。

一つ一つの内容を摘んで
ここが良かったよって
いうよりも、本全体から
異国の言葉への情熱を
読んで感じようって
そんな本なのだ。

 

ここまでやれば
どんな異国の言葉も
ものになるかも
知れないとは思うけども
そこまでやれない。

取り敢えず、私の場合は
英語にはそんな情熱は持てないし
ドイツ語も、今すぐ使う必要性が
ないので、切羽詰まってもない。
軟弱なので、ものに出来る訳が無い。

でも、留学する気は、皆無。
フィンランドにも興味はない人でも
何か漲るパワーが欲しい!
って、時に読むには、最適である。